- 1 名前:名無ぴ [2009/06/20(土) 20:08:54]
- 本文なし
- 2 名前:炉板通信 ◆mwhG4Chris [2009/06/20(土) 20:13:55]
- ( ゚*゚) 今昔物語集に、好きな人のおまるを盗む男の話が確かあってな
- 3 名前:名無ぴ [2009/06/21(日) 10:54:18]
- 何とそれは本当か
- 4 名前:名無ぴ [2009/06/21(日) 12:24:12]
- 同じ話は宇治拾遺にも載っていてそちらのほうが詳しいとのことなので探してきた
今は昔、兵衛佐(ひやうゑのすけ)貞文をば平中(へいちゆう)といふ。
色好(いろごの)みにて、宮仕人(みやづかへびと)はさらなり、人の女(むすめ)など、忍びて見ぬはなかりけり。
思ひかけて文やる程の人の、なびかぬはなかりけるに、本院寺従といふは村上の御母后(ははぎさき)の女房なり。
世の色好みにてありけるに、文やるに、僧からず返事(かへりごと)はしながら、逢(あ)ふ事はなかりけり。
「しばしこそあらめ、遂(つひ)にはさりとも」と思ひて、物のあはれなる夕暮の空、また月の明(あか)き夜など、
艶(えん)に人の目とどめつべき程を計らひつつおとづれければ、女も見知りて、情(なさけ)は交わしながら心をば許さず、
つれなくて、はしたなからぬ程にいらへつつ、人ゐまじり、苦しかるまじき所にては物いひなどはしながら、
めでたくのがれつつ心もとなくて、常よりも繁(しげ)くおとづれて、「参らん」といひおこせたりけるに、
例のはしたなからずいらへたれば、四月の晦(つごもり)ごろに、雨おどろおどろしく降りて物恐ろしげなるに、
「かかる折に行きたらばこそあはれとも思はめ」と思ひて出でぬ。
道すがら堪へがたき雨を、「これに行きたらに逢(あ)はで帰す事よも」と頼もしく思ひて、局(つぼね)に行きたれば、
人出(い)で来(き)て、「上(うへ)なれば、案内(あんない)申さん」とて、端(はし)の方(かた)に入れて往ぬ。
見れば、物の後(うし)ろに火ほのかにともして、宿直物(とのゐもの)とおぼしき衣(きぬ)、
伏籠(ふせかご)にかけて薫物(たきもの)しめたる匂(にほ)ひ、なべてならず。
いとど心にくくて、身にしみていみじと思ふに、人帰りて、「只今(ただいま)もおりさせ給ふ」といふ。
うれしさ限りなし。則(すなは)ちおりたり。
- 5 名前:名無ぴ [2009/06/21(日) 12:24:31]
- 「かかる雨にはいかに」などいへば、「これにさはらんは、むげに浅き事にこそ」など言い交して、
近く寄りて髪を探れば、氷をのしかけたらんやうに冷やかにて、あたきめでたき事限りなし。
なにやかやと、えもいはぬ事ども言ひ交して、疑ひなく思ふに、「あはれ遣戸(やりど)をあけながら、忘れて来にける。
つとめて、『誰(たれ)かあけながらは出でにけるぞ』など、煩(わずら)はしき事になりなんず。立てて帰らん。程もあるまじ」
といへば、さる事と思ひて、かばかりうち解けにたれば心やすくて、衣(きぬ)をとどめて参らせぬ。
まことに遣戸(やりど)たつる音して、「こなたへ来(く)らん」と待つ程に、音もせで奥ざまへ入りぬ。
それに心もとなくあさましく、現心(うつしごころ)も失せ(う)せ果てて、這(は)ひも入りぬべけれど、すべき方(かた)もなくて、
やりつる悔(くや)しさを思へど、かひなければ、泣く泣く暁近く出でぬ。
家に行きて思ひ明かして、すかし置きつる心憂(こころう)さ書き続けてやりたれど、
「何(なに)しにかすかさん。帰らんとせしに召ししかば、後にも」などいひて過(すご)しつ。
「大方(おほかた)目近(まぢか)き事はあるまじきなめり。今はさはこの人のわろく疎(うと)ましからん事を見て思ひ疎まばや。
かくのみ心づくしに思はでありなん」と思ひて、随身(ずいじん)を呼びて、「その人の樋すましの皮籠(かはご)持(も)ていかん、
奪(ば)ひ取りて我に見せよ」といひければ、日比(ひごろ)添ひて窺(うかが)ひて、
からうじて逃げたるを追ひて奪(ば)ひ取りて、主(しゆう)に取らせつ。
平中(へいちゆう)悦(よろこ)びて、かくれに持(も)て行きて見れば見れば、香(かう)なる薄物(うすもの)の、
三重(みへ)がさねなるに包みたり。香ばしき事類(たぐひ)なし。
引き解きてあくるに、香ばしさたとへん方(かた)なし。見れば、沈(ぢん)、丁子を濃く煎(せん)じて入れたり。
さるままに香ばしさ推し量るべし。見るにいとあさまし。「ゆゆしげにし置きたらば、それに見飽きて心もや慰むとこそ思ひつれ。
こはいかなる事ぞ。かく心ある人やはある。ただ人とも覚えぬ有様ども」と、いとど死ぬばかり思へど、かひなし。
「我(わ)が見んとしもやは思ふべきに」と、かかる心ばせを見て後(のち)は、いよいよほけほけしく思ひけれども、
遂(つひ)に逢(あ)はでやみにけり。
「我が身ながらも、かれに世に恥(はぢ)がましく、妬(ねた)く覚えし」と、平中(へいちゆう)みそかに人に忍びて語りけるとぞ。
- 6 名前:名無ぴ [2009/06/21(日) 19:51:44]
- お前スゲーなあ
- 7 名前:炉板通信 ◆mwhG4Chris [2009/06/22(月) 20:50:25]
- ( ゚*゚) スカトロジー趣味で盗んできたのだと勘違いしていたようだ
ご紹介ありがとうございます
- 8 名前:名無ぴ [2009/06/22(月) 21:35:54]
- ごめんろいたん理解不可能な僕に教えてくれる?
- 9 名前:名無ぴ [2009/06/22(月) 23:37:30]
- 芥川のやつだとまたちょっと違うのな
- 10 名前:炉板通信 ◆mwhG4Chris [2009/06/23(火) 00:16:21]
- >>8
( ゚*゚) 誘っても会ってくれない女性への思いを断つために
彼女の汚いであろう排泄物を見て幻滅しようとした
という筋
- 11 名前:ばないも ◆DR8zWjJFJ6 [2009/06/23(火) 00:38:16]
- トイレにお香ぶちこんどけばいいってことだよね
- 12 名前:名無ぴ [2009/06/23(火) 00:48:14]
- 臭いウンコしそうな奴が来た
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