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592: 11/5/20 22:50:16
メルトダウンが明らかになった1号機をめぐる新たな事実です。
震災が発生した翌日の3月12日の夜、東京電力が海水注入を開始したにもかかわらず、
総理官邸の指示により、およそ1時間にわたって注入を中断させられていたことがJNNの取材で明らかになりました。
「20時20分から、現地では第1号機に海水を注入するという、ある意味、異例ではありますけれども、
そういった措置がスタートしております」(菅首相、3月12日)
1号機の原子炉への海水注入は当初、3月12日の午後8時20分から始まったとされていましたが、
実は1時間以上早い午後7時4分に開始されていたことが、今月16日に東電が公開した資料に明記されています。
真水が底をついたため、東電が海水注入に踏み切ったものですが、政府関係者らの話によりますと、
東電が海水注入の開始を総理官邸に報告したところ、官邸側は「事前の相談がなかった」と東電の対応を批判。
その上で、海水注入を直ちに中止するよう東電に指示し、その結果、午後7時25分、海水注入が中止されました。
そして、その40分後の午後8時5分に官邸側から海水注入を再開するよう再度連絡があり、午後8時20分に注入が再開されたということです。
1号機については、燃料がほぼすべて溶け落ちる「完全メルトダウン」という最も深刻な状況であることが明らかになっています。
事故の初期段階で、官邸側の指示により55分間にわたって水の注入が中断されたわけですが、
専門家は「あの段階では核燃料を冷やし続けるべきで、海水注入を中断すべきではなかった」と指摘します。
「(Q.淡水がつきれば速やかに海水注入すべき?)原理的にまさにそういうこと。(Q.中断より注入続けたほうがよかった?)
そうだと思いますね。特に理由がないのであれば」(東京大学総合研究機構長 寺井隆幸教授)
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