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41: 09/12/11 19:3:02
閣僚“失言”で波紋…日本のW杯出場権はく奪も
日本サッカー協会が閣僚の思わぬ“失言”に困惑した。拉致問題担当相を兼務する中井洽国家公安委員長(67)は10日の記者会見で、
来年2月に都内で開催される東アジア女子選手権への出場が決まっている北朝鮮女子代表について「(入国は)当然反対だ」と話した。
国際サッカー連盟(FIFA)は各国協会に対する政治的介入を許さないスタンスを取っているだけに、最悪の場合、来年6月のW杯南アフリカ大会への出場権はく奪という事態にも発展しかねない。
北朝鮮の拉致問題が、サッカー界に思わぬ形で波及した。中井国家公安委員長は北朝鮮女子代表の入国の可否について「制裁が掛かっている段階だから、
当然反対だ。スポーツや人的交流の面で入国はほとんどないし、安易に考えてもらっては困る」と厳しい姿勢を示した。
この発言の根拠は、北朝鮮に対する制限措置にある。政府は06年10月に「北朝鮮籍者の入国は特別な事情がない限り認めない」などの
追加制裁措置を決めた。以降、すべてのスポーツ大会において、北朝鮮チームから入国申請がなされた例はない。今年4月の世界卓球(横浜)でも
北朝鮮は参加を取りやめた。
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中略
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結論は政治的判断に委ねられることになったが、これが問題となる。FIFAは各サッカー協会・連盟の独立をうたっており、これまでも政治的介入を
行ったイラクなどに処分を科してきた。日本は18、22年のW杯招致を目指しているが、招致活動に影響を及ぼしかねない。さらに、北朝鮮女子代表の
大会出場が認められなければ、最悪の場合、日本代表の10年W杯南アフリカ大会の出場権はく奪という事態にまで発展する可能性もある。
拉致問題担当相の立場からすれば正論かもしれないが、政治不介入が大原則のサッカー界においては、影響が大きすぎる“中井発言”となった。
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