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337:汎用みか型決戦兵器 ◆vuBlG/MIKA 10/4/24 19:9:07
一方、金蔵が既に死んでいるのではないかと疑う絵羽側は策を講ずる。
絵羽夫婦、留弗夫夫婦、楼座で手を組み、
結果的には夏妃と同種の「魔法」を構築する。
すなわち、「ベアトリーチェと名乗る人物が、今日やってきている」と主張すること。
蔵臼の知らない来客、しかも遺産問題に重要な何かを知る来客がいるとあっては
蔵臼は何らかのアクションを起こさざるを得ない。
当然ながら蔵臼が呼んだわけではないので、
1. 呼ばれてもいないのに勝手に来た
2. 金蔵が呼んだ
の二通りしかない。蔵臼自身は2番の選択肢がありえないのを知っているわけだが
なぜ2番がありえないのかを言ってしまえば、金蔵の死を認め公表するのに等しいので
絵羽たちの呼んだ刺客なのか、未知の敵なのか判断がつかないまま
それなりに取り繕って対応するしかなくなる。
この蔵臼の対応のほころびを探して、金蔵の生死をはっきりさせようというのが
絵羽側のねらいである。
そしてこの結果、楼座は「二重スパイ」の立場になる。
楼座が兄姉の間に板ばさみとなって、三方のご機嫌を伺いながら暮らさねばならなかったとことは
本編でさんざん主張されている。それがこの「二重スパイ説」の間接的なヒントでもある。
まず、ウソがつけない(と親族に思われている)真里亞を利用して
謎の来客ベアトリーチェの存在を誇示。
なにも真里亞にウソを無理につかせる必要はない。真里亞は初めから魔女の存在を信じており、
キレて真里亞に暴力を振るう楼座のことを「悪い魔女に取り付かれている」と認識している。
では逆に、楼座が真里亞にベアトを演じて見せることも簡単である。
服も小道具も不要。真里亞と楼座以外に誰もいない場所で
「くっくっく、これはこれは真里亞よ、久しぶりであるな。またそなたのママの身体を借りるぞ?」
かなんか言ってやればそれで済む。
真里亞はベアトが「どんな姿であったか」についてはいつもコメントしない。
ただ「いる」と主張するだけである。
「そなたのママの身体を借りれば、わらわはそなたと話が出来る。
しかしこのことは誰にも秘密であるぞ、魔法が解けてしまうでな」
とか何とか言ってベアトを演じ、飴の復活魔法をやってみせ
(EP6のとおり、単に真里亞が目を閉じている間に摩り替えるだけ)
あらかじめ用意していた手紙を真里亞に渡す。
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